7月22日に国立(カフェれら)でお話会します。

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パレスチナ・オリーブでは、素材の質や効能はもちろん、
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パレスチナ・オリーブは、パレスチナ北部のガリラヤ地方(1948年からイスラエル領)のオリーブオイルなどの食品、ヨルダン川西岸地区(パレスチナ自治区)ナーブルスのオリーブ石けん、ヨルダン川西岸地区(パレスチナ自治区)イドナ村の刺繍製品を扱っています。

実際に食べて使って納得したものを輸入し、現地を訪問・交流しながら活動しています。

イベント

アサドは去らなくてはならない

チャレンジオンライン版記事より(2013年8月30日)
ヤコブ・ベン・エフラット著
原文

 過去数年に渡り言われ続けてきたことの明白な証拠がついに現れました。赤ん坊の死体が地面に散乱し、放置されています。流血の跡は見えず、つまり彼らの死は静かで残酷です。大量殺戮と神経性ガスの使用の責任が誰にあるのかについても、疑いの余地はありません。アサド政権は2年以上に渡り、従来型の兵器や飛行機、スカッドミサイルで自国民を虐殺しています。シリアにおける内戦は、既に10万人以上の死者と数百万人の難民や国内避難民、さらに200万戸の破壊された家屋という代償を受けています(訳註)。私たちが見てきたところでは、現政権はその維持のためなら、全ての国際協定で禁止されている化学兵器の使用も含めて、どんなことでもするでしょう。

 シリアの外務大臣であるワーリド・ムアッレム(Walid Muallem)は、公開記者会見でまぬけな質問をしました。「国家がその市民に対して化学兵器を使用することはあり得ますか?」一方、彼のテヘランのパトロンは質問を付け加えました。「国連調査官がシリアでそのような兵器の形跡を調査している時にアサドが化学兵器を使用することはあり得ますか?」ロシア人(記者)はそのゲームショー的な質問に彼らの立場として、次のように素早く回答しました。つまり、「シリアの反体制派は、国際的な介入を得るために化学兵器を使用しました」と。これらの疑問(反論)はむしろ犯人の典型的な振る舞い方です。もし明らかな証拠が彼らの手中にあったとしても、彼らは逮捕された時、裁判所が彼らを信じることを期待しつつ、関連性を猛烈に否定するでしょう。アサド政権の直接の共犯者であるイランとロシアの言葉に真実味がないように、シリア政権側の行動に合理性はありません。イランとロシアはアサドと共に、政権が関わった凄まじい犯罪を生み出した責任があります。

オバマの論拠とは何だ?

 合衆国の大統領であるバラク・オバマの振る舞いの論拠とは何でしょうか?アサドが自ら(政権への)攻撃をもたらしたように、オバマは早めに行動に出ることに躊躇し、気が進まなかったために、自らこの際どい状況をもたらした、とも言えるでしょう。オバマはシリアの反体制派を挫かせるようなこと全てをしてしまいました。彼は、アサド政権が反乱の拡大に驚き、多数の背信者に苦しみ、反体制派との全面戦争を回避した、という早い段階で紛争解決を試みませんでした。そして実際に、アメリカの躊躇こそが、アサドが彼の敵に対して、あらゆる手段を使用して紛争を拡大する方向に拍車をかけたのです。

 内戦が始まって以来、アメリカ政府は会議を少なくとも7回開き、数十カ国国が参加し、シリアの反体制派への支援を表明しました。しかし同時に、会議での支援の表明が実際の行動を伴わないことも明らかでした。軍事支援は言うまでもなく、市民に対する援助も決して反対制派には届かず、その一方、ロシアとイランは際限なく兵器と金銭を流し続け、政権を下支えしました。早い段階で、オバマ政権はまともな反対派と過激派との区別も混乱しました。例えば、「ジャブハトゥル・ヌスラ(アル・ヌスラ戦線)」をテロ組織であると宣言することによって、彼らは全ての反体制派を非合法化しました。また、彼らは拒否権によって自由シリア軍が武装することに反対しました。2012年11月に遡ると、オバマ政権は当時の指導者が全住民を代表していないと主張し、反体制派の指導者を潰し、交代させました。そして、シリアは残虐な内戦へと奈落の底にどんどん深く転落していきました。

 化学兵器は即座というよりはむしろ、徐々に使われていきました。オバマの優柔不断さが続くにつれて、アサドの決断は強くなっていきました。オバマがロシアと交渉しようとしたとき、アサドは(アメリカの)脆弱性を嗅ぎ取り、ホムスにスカッドミサイルを撃ち始めました。その行動を見ても西側諸国からは何の反応もなく、アサドは様々な状況で化学兵器を使い始めました。オバマは見て見ぬふりをして、その終結を急がせるためにアサドがヒズボラを戦争に巻き込むことを助長しました。昨夏のアル・クサイール(al-Qusayr)における大虐殺はアメリカの態度を少しも変えませんでした。無情にもイランとロシアの参加のみがホワイトハウスに外交ルートを模索させ、反体制派を交渉に参加させるように圧力強める一方で、政権は虐殺を続けました。

それはアサドではなくプーチンだ

 オバマの立場を変えたのは何だと思いますか?重要な要素は、エドワード・スノーデンに対してプーチンが同意した政治的亡命でした。スノーデンは(アメリカ政府が)友好国家であるドイツを含めた国家や個人に対してスパイ行為を行っていたことを暴露したことで、アメリカにおいて手配中の身でした。プーチンの対応はあからさまな挑発行為だと感じ、ホワイトハウスは即座に反応しました。オバマは、翌週サント・ペテルグルクで行われるG20会議の後に予定されていた、プーチンとの私的な会合を取りやめました。プーチンが極端に大きな一歩を踏み出したように見えます。アサドが先に行った化学兵器使用をアメリカが攻撃の理由とするのは、この2年で徐々に損なわれた信頼と地位を取り戻す単なる口実です。アサドは、巨大権力ゲームの責任を取ることを求められており、プーチンは既にアサドを救うためのリスクは負わないと伝えているように思えます。

 もしこの分析が正しいなら、アサド政権に対して道徳的な配慮よりもグローバルなパワーバランスを考慮する、アメリカの攻撃を私たちは目の前にしています。問題は、この攻撃がとても遅いことにあります。シリアにおける内戦が、混乱を生み、中にはアルカイダや他の原理主義国家(カタールとサウジアラビア)と結びついている組織もある過激派の影響力が拡大しました。シリアの反体制派は多くの威厳を失い、シリアそれ自身は崩壊しつつあります。こう考えると、アメリカの攻撃がどのような結果をもたらすは、はっきりとしていませんし、シリア政権がどのような反応を示すかも全くわかりません。土壇場に追い込まれ、アサドはイスラエルも含めて地域全体に戦争を拡大させると話しています。

アサドは去らなければならない

 近づきつつあるシリア政権への攻撃の結末は不明確ですが、この問題を解決するにはダマスカスの虐殺者を彼の王座から退かせ、その取り巻きたちも彼とともに去らせなければなりません。事実は明白です。つまり、アサドは化学兵器を使用しました。もし彼を追放しなければ、再び化学兵器を使用するでしょう。彼が権力を持ち続ける限り、過激派とジハード主義者のみが影響力を増大させるでしょう。シリアの人々は自由、民主主義と社会的正義のための闘いでとても高い代償を支払いました。彼らは、反旗を掲げ、政権の根底を揺り動かし、そのために多くの犠牲者を出しました。アサドへの攻撃は、シリアの人々に仕事を終わらせ、新たなシリアを作るものでなければなりません。

 イラクでの経験は、私たちに強大な権力というものはそれがいかに強力であっても、体制を変換させる力は備えていないということを教えてくれました。新たな政権体制をつくるという仕事は、シリアの人々とその指導者に委ねられています。国際的なコミュニティに課されていることは、ロシアとイランから無情な支援を受けた非情な政権によって虐殺されている人々への庇護を提供することです。オバマはシリアへの愛ではなくロシアへの憎悪のために行動を強要されています。アメリカの利害は一時的にシリアの人々と一致します。つまり、暴君を倒し、残酷な拷問を終わらせるということです。しかし、その仕事が完了すると、シリアの将来を決めることができるのはシリアの人々だけになることでしょう。多くの犠牲者、犠牲、完全な破壊、難民、市民の計り知れない苦しみ、これらは(普通の)人々による反乱であることの証拠であり、このことはシリアの人々に、外国からの介入なしに主権が尊重されるべきことを要求する権利を与えています。

(訳:井上祐花)

訳註:国連による推計によると、2013年9月初旬時点で、200万人の難民、425万人の国内避難民がいる。シリアの国民数は約2100万人。

投稿日:2013年09月13日(金)
この記事のURL:http://www.paleoli.org/?eid=99