噂のパレスチナ映画『歌声にのった少年』全国各地で上映中

背景がわかる良質な商品をお届けします。

パレスチナ・オリーブでは、素材の質や効能はもちろん、
誰が、どんな状況で、どういう方法で作ったものなのかといった製造背景をクリアにしています。
だから安心。だから美味しい。だから、自信を持ってオススメできる商品ばかりです。

生産者パートナーと協力し、ともに生きる
誰もが大切にされる社会を作っていきます。

パレスチナ・オリーブは、パレスチナ北部のガリラヤ地方(1948年からイスラエル領)のオリーブオイルなどの食品、ヨルダン川西岸地区(パレスチナ自治区)ナーブルスのオリーブ石けん、ヨルダン川西岸地区(パレスチナ自治区)イドナ村の刺繍製品を扱っています。

実際に食べて使って納得したものを輸入し、現地を訪問・交流しながら活動しています。

イベント

『ぜいとぅーん』47号 中東への日本のかかわり

『ぜいとぅーん』47号 2012年2月29日発行

原発? No, thank you!

 1月中旬に開かれた「脱原発世界会議」で来日したヨルダン国会議員2人と弁護士を招いて、1月16日にミーダーンの主催で緊急集会が開かれました。

 「ヨルダンはエネルギーを輸入に頼っているためエネルギー問題の解決として原発建設が計画されたが、ヨルダンの圧倒的な地域が砂漠であるため太陽光発電などが適しており、冷却水を大量に用いる原発設置には向いていない」などと原発反対の理由を述べていました。また、ヨルダンは、パレスチナ難民やイラク難民に加え、最近はリビアやシリアからの難民が増えています。さらに中東の核施設(と言われたとろ)は、イスラエルの武力攻撃の対象となっていることなど、政治状況の厳しさも指摘していました。

 日本は2011年末にヨルダンへの原発輸出に関する協定を結んでしまいました。日本などと原発開発を進めていたクウェートは福島事故後に断念したそうです。トルコでは現在3ヶ所で原発建設計画があり、その1つに東電と東芝が名乗りを上げていました。福島事故後に東電は抜けましたが、日本政府は東芝を推しているそうです。中東の人々に対して加害者になりたくない、と思います。

蜷川演劇

 演出家の蜷川幸雄氏が、今年末にイスラエルと東京で、ギリシャ悲劇「トロイアの女たち」を上演するとのことで話題になっています。これは日本・イスラエルの国交樹立60周年の記念行事。イスラエルのユダヤ人およびパレスチナ人、そして日本人の役者の共演によって、ヘブライ語・アラビア語・日本語で書かれた台本を使うとのこと。

 2月4日には朝日新聞にインタヴュー記事が掲載され、11日には日経新聞でも大きく取り上げられました。「通じ合えぬ他者との対話」とか「壁を乗り越える」といった試みであることが強調されています。

 こうした政治的な問題に、芸術が平和的手段で取り組むことや、「民族対立」に日本という「中立な第三者」が介入することについては、頭ごなしに否定することは難しいことです。しかし、イスラエルの人種差別政策や占領政策に抵抗するために、イスラエルに対するBDS(ボイコット・資本ひき揚げ・経済制裁)キャンペーンが展開され、そのなかには文化交流のボイコットも含まれていることを考えても、この蜷川氏の試みには懸念を指摘しておく必要があると思います。

 まず何よりもこの企画が、イスラエルとの国交樹立60周年の記念行事であることは、テーマが「民族の壁の乗り越え」であるにもかかわらず、ユダヤ人国家を標榜して人種差別と占領を正当化するイスラエルに対して、根底的に批判する意思も力ももちえないということを意味します。

 そのことと関連しますが、パレスチナ/イスラエル問題の構図を「民族対立」に短絡させてしまっているところに、蜷川氏の無知と偏見が表れています。いつまでも、何度でも指摘しなければならないことですが、ユダヤ人とアラブ人の「不仲」、「憎悪の連鎖」、そんなことが問題の核心ではありませんし、むしろそうした民族対立というイメージは、イスラエルによるパレスチナ(人)に対する政策的な人種差別や占領の問題を隠蔽するためにこそ、捏造され利用されてきた構図なのです。

 つまり蜷川氏は、イスラエルのしつらえた舞台でまんまと踊らされているということになります。また、こうした試みを絶賛して大きく取り上げてしまう日本のメディアにも、相変わらずの認識不足を感じます。(早尾)

 

目次に戻る

投稿日:2012年09月22日(土)
この記事のURL:http://www.paleoli.org/?eid=85