9月からオリーブ石けんが新しくなりました。

オリーブオイル 石けん サラダ オリーブオイル工場 オリーブの林

背景がわかる良質な商品をお届けします。

パレスチナ・オリーブでは、素材の質や効能はもちろん、
誰が、どんな状況で、どういう方法で作ったものなのかといった製造背景をクリアにしています。
だから安心。だから美味しい。だから、自信を持ってオススメできる商品ばかりです。

生産者パートナーと協力し、ともに生きる
誰もが大切にされる社会を作っていきます。

パレスチナ・オリーブは、パレスチナ北部のガリラヤ地方(1948年からイスラエル領)のオリーブオイルなどの食品、ヨルダン川西岸地区(パレスチナ自治区)ナーブルスのオリーブ石けん、ヨルダン川西岸地区(パレスチナ自治区)イドナ村の刺繍製品を扱っています。

実際に食べて使って納得したものを輸入し、現地を訪問・交流しながら活動しています。

イベント

『ぜいとぅーん』44号 ヨルダン渓谷

『ぜいとぅーん』44号 2011年2月3日発行

 今回もヨルダン渓谷ソリダリティー(以下、JVS)を訪問しました。

テント学校

 ヨルダン渓谷のベドウィンコミュニティ、アイン・イル・ヘルウェ村のテント学校に教えに行く先生に同行しました。JVSが2010年11月につくった学校で、まだ正式な学校ではなく、JVSのボランティアが先生として教えています。

 ここは地域の学校まで14キロと遠く交通費がかかる上に、学校までの間にイスラエル軍の検問所もあるため通うことが難しいのです。平日は、学校に通っていない4〜17歳の17〜35人が参加。週末は学校に通っている子どもたちに補習授業を行っているそうです。

 晴れの日は、外に、黒板、椅子、机を出して青空の下で授業。雨が降ったときにはテントの中です。

 私は補習授業の日に行きましたが、到着すると子どもたちにすぐにとり囲まれました。生徒は15人くらい、先生は4人。2グループに分かれて(低学年・アラビア語、高学年・英語)外で黒板を使って授業をしていましたが、強い雨が降って来たので慌てて、子どもたちも机・椅子もテントの中へ。テントの中は電気がないので薄暗いのですが、個々に先生に勉強をみてもらい始めました。でも、習熟度がバラバラのため先生が足りません。授業を邪魔しないようにと思っていたのですが、結局、英語を手伝うことになりました。これでは学校の授業には全くついていけていないだろうな、と思える子たちも、すごく熱心に勉強したがっていました。

 大学進学率が70%か??とも言われるパレスチナ(ガザ地区・西岸地区)で、基本的な教育なしで生活するのは大変だと思います。

 継続的な勉強のためには(学力向上のためには)、正式な学校にしていくしかないだろうと感じました。しかし、家にも電気がないので、夕方以降は勉強できません。親も家事や家畜の世話に忙しく、勉強を見る余裕がありません。また、親たちも学校に行けなかったので教えられない、とうこともあります。

 また、JVSのボランティアの先生はそれぞれ週2回程度、シフトを組んで来ていますが、先生の交通費もかかって大変です。

 ヨルダン渓谷地域は、軍事的にも行政的にもイスラエルの占領下に置かれているC地区がほとんどです。水や電気をひくことも、建物の新築・修復も禁じられています。このため、パレスチナ自治政府が学校を作ることもできないのです。

 が、JVSはこれまでも(既成事実として)自分たちで学校をつくり、パレスチナ自治政府が後から認め、先生を派遣する、という形でいくつかの学校を作ってきました。イスラエル軍に破壊されたり、ユダヤ人入植者に嫌がらせをされたりしていますが、建て直しています(泥レンガでつくっているので、比較的修復がしやすい)。

 アイン・イル・ヘルウェのコミュニティはこれまでも繰り返し、近くの入植地マスキオットの入植者の嫌がらせを受けていますが、学校にもすぐ脅しに来たそうです。

検問所

 ヨルダン川西岸地区全体では、検問所のチェックは、一時期に比べれば、かなり緩くなっていて、バスなどに乗ったまま通り過ぎる場所も増えています。しかし、ヨルダン渓谷周辺の検問所はまだ厳しく、なかでもハムラ検問所は厳しいです(外国人は通れない)。1月2日、8日と続けて、パレスチナ人がハムラ検問所で射殺されました。事件後、検問所の通過はいっそう厳しくなっているそうです。

 1月2日、24才のムハンマドさんは、ハムラ検問所で、どこを通ってよいかよくわからず、間違ったレーンを歩こうとしていたらしい(*名前と年齢は報道によって違いがあります)。それを見た女性イスラエル兵士がヘブライ語で大声で叫びましたが、パレスチナ人の彼にはヘブライ語が通じませんでした。女性兵士の叫び声を聞いた他のイスラエル兵士が、いきなり何発もの銃弾を彼に撃ち込んだそうです。

 検問所によって通り方が違うし、同じ検問所でも頻繁にやり方が変わるので、私もしょっちゅう迷います。そして、しばしばヘブライ語で指示されます。げらげら笑われたこともあるし、イライラと指示されたこともあります。

ソーラーパネル

 『ぜいとぅーん』40号で報告した通り、2010年2月に、「ソーラーネット」を通じて提供を受けたソーラーパネルをヨルダン渓谷に設置しました。順調に発電を続けています。住居に設置しているだけでなく、必要に応じて移動して使っているそうです。

 今後を考えて、JVSを支援している友人たちと「ソーラーヴァレー」というグループを立ち上げ、もう1枚ソーラーパネルを設置してきました。これはパルシステムから寄贈いただきました。残念ながら雨だったので、太陽光でバッテリーが充電されるところまでは確認できませんでしたが、後日聞いたところ、問題なく充電されているとのことです。

 パネルを製造しているわけではなく輸入だそうですが、パレスチナにも太陽光発電や風力発電の専門の会社ができています。ただ、パレスチナ自治政府に自然エネルギー推進の政策などはないと聞きました。また、電気自動車の導入はイスラエルが禁止しているそうです。それを教えてくれた知人は「理由は聞かないでくれ(イスラエルに合理的な理由はない、管理したいだけ)」と言っていましたが。その他、(実験的にだと思いますが)ヘブロンで初のソーラーカーができた、という噂も聞きました。

 ヨルダン渓谷地帯はC地区ということで、公的な支援もほとんどありません。水は、生活のためにも家畜のためにも、イスラエルの水会社から高い飲料用の水を買わざるを得ません。訪問中はたまたま雨が多かったものの、近年は温暖化のためか10〜3月の雨期でも暑く、雨の少ない日が増えています。お母さん牛からお乳を飲む子牛を含め100頭以上の牛たちや羊、ロバ、鶏、ウサギなどを見て、かわいい〜と思いましたが、この環境で家畜を育て生活していくのは大変なことでしょう。

 JVSはヨーロッパなどからの市民訪問団にヨルダン渓谷の状況を説明したりしながら、寄付を受け、学校だけではなく、コミュニティセンターを作ったり、水代を援助したりとコミュニティの中で地道にいろいろな活動をしています。ただ、車が1台しかないので移動が大変、ガソリン代もかかります(砂地や岩地を行くので安い中古車ではすぐ壊れます)。

 一方、ヨルダン渓谷地帯のユダヤ人入植地のナツメヤシ林では、新たに植林、拡大している様子も見られました。新しい工場もできています(ここで作られている加工食品はヨーロッパなどに輸出されています)。鶏、牛も大量にケージで飼われています。そこで働いているのは、自らの土地を奪われやむなく働いているパレスチナ人や、タイなどの外国人労働者です。しかし、イスラエルの法律下にもなく、最低賃金や社会保障は適用されていません。

 報道もほとんどない地域ですが、JVSの記事などを日本語に翻訳・紹介しているサイトがあります。ご覧ください。
パレスチナ・ヨルダン渓谷連帯委員会

 

目次に戻る

投稿日:2011年09月14日(水)
この記事のURL:http://www.paleoli.org/?eid=73