9月からオリーブ石けんが新しくなります。

背景がわかる良質な商品をお届けします。

パレスチナ・オリーブでは、素材の質や効能はもちろん、
誰が、どんな状況で、どういう方法で作ったものなのかといった製造背景をクリアにしています。
だから安心。だから美味しい。だから、自信を持ってオススメできる商品ばかりです。

生産者パートナーと協力し、ともに生きる
誰もが大切にされる社会を作っていきます。

パレスチナ・オリーブは、パレスチナ北部のガリラヤ地方(1948年からイスラエル領)のオリーブオイルなどの食品、ヨルダン川西岸地区(パレスチナ自治区)ナーブルスのオリーブ石けん、ヨルダン川西岸地区(パレスチナ自治区)イドナ村の刺繍製品を扱っています。

実際に食べて使って納得したものを輸入し、現地を訪問・交流しながら活動しています。

イベント

『ぜいとぅーん』61号 訪問報告「イドナ村女性組合」

『ぜいとぅーん』61号 2017年3月25日発行

 イドナ村女性組合は、代表のナイーメさん、会計のサーディーエさん、製品開発責任者のヌハさんの3人の中心スタッフ、事務所パートスタッフのモシーラさんがセンターにいて、刺繍をする約45人はセンターに刺繍糸・布などの材料と見本を取りに来て、自宅で空き時間に刺繍をします。見本は、デザイン画ではなく、実際に布に刺繍された実物です。縫製する約5人は、刺繍された布を受け取ってセンターや自宅でミシンで製品に仕上げていきます(ミシンはイドナ村女性組合のもの)。その日は、15人くらいの方がセンターに出入りしていて、私たちも話をしたりしました。

 

新商品ができるまで

 今回は、浅野さん、佐藤さんがいらしたこともあって、ナイーメさんが「新商品ができるまで」を改めて教えてくれました。

1、ヌハさんが刺繍・製品案を考え、刺繍する。

2、ナイーメさんが縫製する。

3、製品がいいかどうか、スタッフみんなで話し合う。このとき価格も議論する。

4、みんながこれでOK、と思うまで、1〜3を繰り返す。長年イドナ女性組合を支援してきている水本敏子さん(エルサレム在住)の意見も聞く。近くの街ヘブロン以外にはなかなか行けないので、海外やエルサレムの外国人に何が売れるかのマーケティングにはアドバイスが必要です。私も「こういうものが欲しい」とリクエストすることもありますが、デザインや作り方はイドナ村女性組合が考えます。

 

検品

 今回の訪問では、私は、新商品の注文のほかは、ひたすら「検品」していました、、、たぶん3時間くらい。

 毎回、私が、問題あり品を持ってくるので「日本に送る前にマヨが検品した方がいい」ということで、事前に注文していた50個ほどの商品を検品することになりました。まず、刺繍がきちんとされているか(まれにですが、デザインが一目抜けていたりすることがあります)、縫製に問題がないか、糸の始末がきちんとできているか、などなど。ポーチやバッグはまず表をチェックしてから、ひっくり返して中もチェックします。

 集中力もいる作業なので、ぐったり。

 そして、気がついたのは、電気が暗いこと(途中で停電もありました)。よく見るには、入り口のドアの方に座って、太陽で明るいところで見なければなりませんでした。

 ちょっと面白かったのは、私がきっちり検品しだすと、スタッフのみんなも眼鏡をかけて私に渡す前に自分たちでもう一度検品仕直し始めたこと。そして、みんな、ドアの近くに寄って行ったこと(外はすぐ道路)。結局、一緒にみっちり、ひたすら検品しました。

 いままでも、今回も、返品の商品を持って行って、問題点を説明してきましたが、今回、一緒に検品したこと、私たちが念入りに検品していた様子をセンターに出入りしていた他の女性たちも目にしたことは良かった、と思いました。

 何年も前ですが、私がポーチやバッグの内部の縫製などを注意すると「そこは見えないからいいじゃない」と言われたこともありました。でも、「お客さまは中まで見るし、そもそも、縫製が雑だと使っているうちに壊れるよ」という話をしてきました。いまは、スタッフの人たちはきちんと作ること、検品の重要性を理解してくれています。

 電気が暗いと検品できない。電灯を増やすことを考えてくれるといいのですが。組合に予算はあるのですが、新たにお金のかかることをするのは、女性たちには思い切った決断になるようです。これまでも、例えば、調子の悪いアイロンを買い替えるのに決断に時間がかかった、ということがありました。でも、製品の品質向上には必要なことです。

 また、今回の検品では、白い生地のポシェットの肩ひもの内部に問題がありました。目印なしに長いひもをまっすぐ縫うのは大変です。それで、黒いマジックで印をつけて縫っていたのです。内側なのですが、それでも白い生地なので、透けて見えます。全部作り直し、付け直しになりました。作り手さんからしたら、今まで気にしていなかった問題点でした。

 

刺繍の手間

 刺繍製品には、クロスステッチで刺繍しやすい生地(格子状になっている)に刺繍し、それをしっかりとした布に縫いつけてバッグやポーチにする場合と、生地の上に刺繍用の格子状の当て布を置いてそれごと刺繍をして、刺繍が終わった後に、当て布を抜く(縦糸と横糸を1本ずつほぐして取る)場合があります。例えば、トートバッグの豪華な刺繍は、当て布をしてから刺繍しています。大変な苦労だと思いました。

 

刺繍材料の小売

 刺繍糸などは、乗合タクシーで20分ほどの街、ヘブロンに買いに行きます。例えば、イドナ村女性組合のセンターには、各種、各色のDMCの刺繍糸が揃っています(DMCはフランスの老舗メーカーです)。

 このため、最近、村の女性たちが個人的につくる刺繍ものの材料として、センターで刺繍糸を買ったりするそうです。パレスチナでは、日常的に服に刺繍したり、壁掛けやクッションカバー、鏡の縁などを刺繍で飾ります。街まで行かなくても、村で買える、しかもいい材料を買えるのは、村の人たちにもありがたいようです。

 

スカーフの中?

 パレスチナの女性たちが全員スカーフをかぶっているわけではありません。キリスト教徒の人もいるし、イスラーム教徒の人も、自分の考え、家族の考え、地域の雰囲気などによって、かぶったりかぶらなかったりしますが、村の女性たちの多くはかぶっています(家の中ではかぶりません。外に出るときやお客さんが来た時など、親族以外の男性がいる前でかぶります)。

 イドナ村女性組合の人たちとは、センターで会うことがほとんどなので、いつもスカーフをした姿で会っています。今回、浅野さん・佐藤さんからのリクエストでスカーフの巻き方を教えてくれて、スカーフを脱いだ姿を見てびっくり。顔変わる! 同じ人だってわからない!

  スカーフをしていない姿をよく見ている人(家によく行っている場合)がスカーフをしてもあまり違いが気にならなかったけれど、逆は印象が違うんだなあと不思議に思いました。 また、若い女性は髪が長く、髪の毛をうまくまとめてからスカーフをかぶっています。お団子(シニョン)にしていたり。今回、モシーラさんは髪留めでトップを高く盛っておしゃれにしていました!

 

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投稿日:2017年04月28日(金)
この記事のURL:http://www.paleoli.org/?eid=183