新シーズンのオリーブオイルとザアタルが入荷しました!

背景がわかる良質な商品をお届けします。

パレスチナ・オリーブでは、素材の質や効能はもちろん、
誰が、どんな状況で、どういう方法で作ったものなのかといった製造背景をクリアにしています。
だから安心。だから美味しい。だから、自信を持ってオススメできる商品ばかりです。

生産者パートナーと協力し、ともに生きる
誰もが大切にされる社会を作っていきます。

パレスチナ・オリーブは、パレスチナ北部のガリラヤ地方(1948年からイスラエル領)のオリーブオイルなどの食品、ヨルダン川西岸地区(パレスチナ自治区)ナーブルスのオリーブ石けん、ヨルダン川西岸地区(パレスチナ自治区)イドナ村の刺繍製品を扱っています。

実際に食べて使って納得したものを輸入し、現地を訪問・交流しながら活動しています。

イベント

未来を編むカゴ

ワヒバ・ハジラート――未来を編むカゴ

2009年3月

さまざまな年齢の女性たちが、小さな木の椅子に腰かけてカゴを編んでいる。そのあいだを精力的に動きまわっているのは、長衣とスカーフに身をつつんだ細身の女性だ。彼女の名はワヒバ・ハジラート。コフル・マンダ村出身のワヒバは、受講生ひとりひとりの作業を確認しながら、しんぼうづよく指示を与えている。

このグループを結成したのは、ガリラヤのシンディアナだ。彼女たちのグループは、コフル・マンダ村にあるWACセンター(訳註:マアン。パレスチナ人労働者のための団体。シンディアナとも協力して活動)が推進するカゴ作りのプロジェクトに参加している。プロジェクトの目的は、アラブ女性がカゴ作りの技術を身につけ、製品を売って収入を得ることだ。この活動には、アラブ社会に向けた重要なメッセージがこめられている。「あらゆる女性には、生活費を稼ぐ権利がある」

ワヒバ(29歳)には三人の子どもがいる。彼女は、二年半前にコフル・マンダ村ではじまったカゴ作り講習コースの第一期生だ。シンディアナ・プロジェクトのコーディネーターでカゴ作りの講師も務めるロニート・パンは、「彼女の熱意と技量は、最初からきわだっていました」と言う。「彼女が編んだカゴには独特の美しさがあり、芸術的なセンスが感じられます。彼女が教えている受講生たちは、ワヒバの作品を手本にしています。彼女のカゴは、熟練した編み手のものと同じレベルに達していました。初心者用に別の講習会を開けるようになると、ワヒバが講師になってカゴ作りのコツを教えています」

ワヒバは、2008年11月からWACセンターのカゴ作りプロジェクトで女性たちに技術を教えている。彼女は受講生といっしょに、段階を追って技術を高めていけるようなコース内容を考え、受講生のレベルをひきあげて真剣にカゴ作りにとりくんでいけるようにしている。「仲間に技術を教え、人の役にたてることを誇りに思います。このプロジェクトのおかげで、責任というものを学びました。そして、わたしも仲間の女性たちも労働市場に参加することができたのです。これからもカゴ作りを教え、ほかの女性たちにも労働をよびかけて、このプロジェクトを拡げていきたいと思います」

十人兄弟の末娘として生まれたワヒバは、優秀な成績で高校を卒業した。勉強熱心だった彼女は、自然科学――とりわけ化学と生物学――が好きだったが、家庭の経済状況のために進学をあきらめなくてはならなかった。彼女は19歳でイブラヒーム・ハジラートと結婚し、23歳になったころにはすでに三児の母となっていた。子どもたちが成長して手がかからなくなると、自分の時間もできた。夫のはげましもあり、今ではカゴ作りプロジェクトの支柱的存在となっている。

「カゴ作りで生計をたてるだけではなく、自分を表現することもできます。わたしはカゴ作りをとおして、それまで知らなかったアートの世界にふれることができました」

カゴ作りは、ワヒバの暮らしの一部になりつつある。講師を務めるようになり、アーティストとしての表現の場もできた。「自分のためにカゴを編むのは簡単ですが、受講生たちに編み方を教えるのはやさしいことではありません。わたしは教えることに魅力と意欲を感じています。それにこの活動を続ければ、より多くの女性がプロジェクトに参加できます」

「受講生とは、友人どうしのようなとてもいい関係です。前からの知り合いも何人かいますが、それ以外は講習会ではじめて出会った人たちです。全員が、この講習会ではじめてカゴを編みます。ほとんどの人が編み方をマスターしますが、うまくいかなかった人はやめていきます。今は七人の小クラスで中級の技術を学ぶコースを教えていますが、この講習会はもうすぐ終了する予定です。彼女たちがこのまま活動を継続し、身につけた技術を社会に役だててほしいと思っています」

投稿日:2009年05月19日(火)
この記事のURL:http://www.paleoli.org/?eid=18