9月からオリーブ石けんが新しくなります。

背景がわかる良質な商品をお届けします。

パレスチナ・オリーブでは、素材の質や効能はもちろん、
誰が、どんな状況で、どういう方法で作ったものなのかといった製造背景をクリアにしています。
だから安心。だから美味しい。だから、自信を持ってオススメできる商品ばかりです。

生産者パートナーと協力し、ともに生きる
誰もが大切にされる社会を作っていきます。

パレスチナ・オリーブは、パレスチナ北部のガリラヤ地方(1948年からイスラエル領)のオリーブオイルなどの食品、ヨルダン川西岸地区(パレスチナ自治区)ナーブルスのオリーブ石けん、ヨルダン川西岸地区(パレスチナ自治区)イドナ村の刺繍製品を扱っています。

実際に食べて使って納得したものを輸入し、現地を訪問・交流しながら活動しています。

イベント

『ぜいとぅーん』54号 訪問報告「トゥルカレムで有機農業を行うタニーブさん」

『ぜいとぅーん』54号 2014年4月30日発行

スタッフ井上レポート

トゥルカレムで有機農業を行うタニーブさん

 私が学生の頃大変お世話になった、ヨルダン川西岸地区のトゥルカレムで有機農業をしているタニーブ家を6年ぶりに訪問しました。久しぶりの再会に話は尽きませんでしたが、何より訪問者の多さに圧倒されました!毎日世界中から様々なグループや個人が彼を訪ねてくるそうです!私たちが伺った時も、ヨーロッパから30名ほどが彼を訪ねていました。彼らの食事をすべて担当するタニーブ家のお母さんであるモナさんには頭が上がりません。

 タニーブさんは、分離壁により農地の約60%をイスラエルに奪われました。壁の建設から14年たった現在は、自身の畑の近くに2つ農地を借りて、野菜や果物の栽培を行っています。彼の作るものはすべて有機栽培です。有機栽培を始めたきっかけは家族の体調不良でしたが、やがてみんなに安全なものを食べてほしい、という気持ちに変わったそうです。

 パレスチナでは、野菜などは見た目を重視する傾向があり、彼の野菜はなかなか市場では受け入れられませんでしたが、徐々にその味が評価され、今ではトゥルカレム内のみで売り切れてしまうほど人気になりました。ただし、値段は有機栽培ではないものと同じだそうです。パレスチナで有機栽培を続けることの大変さが伝わってきました。

 訪問時はパレスチナでは雨季に当たるため、平年はこの時期に灌漑をすることはありませんが、今年は全く雨が降らず(2013年12月に大雪が降った以来ほとんど晴れているそうです)この時期でも灌漑しており、水道代がとても高いと話していました。そのため、水量計などを用いてなるべく水を無駄にしないよう心掛けているそうです。

 さて、様々な野菜の栽培方法を聞きましたが、今回はその中からイチゴの栽培方法の特徴をご紹介したいと思います。彼のイチゴ用ビニルハウスでは、イチゴ苗は天井からつりさげられていました。1列数10メートルもあるものが、30本並んでいる大きなビニルハウスです。そこにイチゴの害虫を食べてくれる益虫を買ってきて苗の間に撒きます。その益虫は害虫を食べて一定期間経つと死滅するそうです。これを繰り返すことで農薬に頼らない栽培が可能ですが、その益虫はイスラエルから買うしかなく、そのことが悩みの一つだと話してくれました。

 彼の育てるイチゴは人気です。収穫したうちの半分は市場に卸しますが、残りの半分は人々が彼の畑まで直接買いにやってくるそうです。1キロ18シェケル、250gは4.5シェケルで販売しています。パレスチナではキロ単位の販売が多いため、250gの販売はとても珍しい光景でした。さらに、彼のイチゴはすべてプラスチックパックに入れて販売しているそうですが、これもパレスチナではあまりみられない販売方法です。たいてい、野菜や果物はそのまま台に載せられて、注文された量を袋に入れて渡します。

 タニーブさんは有機栽培の野菜や果物をよりよいものにするために、現在新たな試みに挑戦しています。あと数年で結果が出るそうなので成功することを期待したいと思います。

*2004年発行の『ぜいとぅーん』19号(2004年発行)、30号(2007年発行)では皆川がファエズ・タニーブさんについて少し紹介しています。

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投稿日:2016年02月25日(木)
この記事のURL:http://www.paleoli.org/?eid=147