9月からオリーブ石けんが新しくなります。

背景がわかる良質な商品をお届けします。

パレスチナ・オリーブでは、素材の質や効能はもちろん、
誰が、どんな状況で、どういう方法で作ったものなのかといった製造背景をクリアにしています。
だから安心。だから美味しい。だから、自信を持ってオススメできる商品ばかりです。

生産者パートナーと協力し、ともに生きる
誰もが大切にされる社会を作っていきます。

パレスチナ・オリーブは、パレスチナ北部のガリラヤ地方(1948年からイスラエル領)のオリーブオイルなどの食品、ヨルダン川西岸地区(パレスチナ自治区)ナーブルスのオリーブ石けん、ヨルダン川西岸地区(パレスチナ自治区)イドナ村の刺繍製品を扱っています。

実際に食べて使って納得したものを輸入し、現地を訪問・交流しながら活動しています。

イベント

『ぜいとぅーん』58号 ガラリアのシンディアナ/石けん工場(周辺)/イドナ村(周辺)ニュース

『ぜいとぅーん』57号 2016年1月27日発行

ガラリヤのシンディアナ ニュース

収穫イベント

 シンディアナのスタッフは「周囲では緊張は高いけれど、毎日の仕事の中では大丈夫。また、この状況だからこそ、アラブ(イスラエル内に住むパレスチナ人)とユダヤ系イスラエル人の集まりや活動への関心が高まっていると思う」と話していました。

 ロハ地域にあるシンディアナのプロジェクト林でのオリーブ収穫イベントには、2日間で400人が参加。いままでで一番多い参加者だったそうです。エルサレムにあるバイリンガル学校(ヘブライ語とアラビア語、つまりユダヤ人とパレスチナ人が共に学ぶ学校)の生徒さんたちも、学校行事として参加しました。

 シンディアナは、パレスチナ人農家の農作物、加工品の生産者団体ですが、スタッフには、ユダヤ人もパレスチナ人もいます。共通語はアラビア語。イスラエル内のパレスチナ人は学校でヘブライ語を学ぶのですが、村の女性たちはそんなに得意ではありません。ユダヤ人でアラビア語を話す人はほとんどいませんが、シンディアナのユダヤ人スタッフは一生懸命勉強しますし毎日使うことになるので、数年で流暢にアラビア語を話すようになる人が多いです。

石けん工場(周辺)ニュース

 石けん工場はナーブルス郊外にあり、ナーブルスの街中と工場の間には、イスラエル軍の検問所があります。工場のスタッフと職人さんはナーブルスの街中に住んでいる人が多く、毎日、みなで車を乗り合わせて(各家を回って)工場に通っています。毎日、通勤・帰宅の際に検問所を通ることになります。

 そこに検問所があるのは、近くにユダヤ人のイタマール入植地があるからです。入植者を「守る」ための検問所なのです。

 2000年からの第2次インティファーダの際は、ここは封鎖され、石けん工場には7年間行くことができず、他の場所を借りて石けんを作っていました。その後、検問所を通れるようにはなりましたが、検問所にはイスラエル兵士が常駐し、みな車から降りて、IDカードやパスポートを見せて歩いて通りました。近年は、車に乗ったまま、通過できることも多くなりました。

 しかし、検問所は「何かあれば」すぐに封鎖され通れなくなってしまいます。石けんの材料も入荷しないし、商品の石けんも出荷できない、ということになります。

 また、検問所は、イスラエル軍が常駐する場所で、占領に対する抗議、それに対する過剰攻撃が行われやすい場所です(パレスチナの若者が石を投げることに対して、イスラエル軍がゴム弾や実弾で応戦)。

 9月下旬、イタマール入植地をパトロール中のイスラエル軍に火炎瓶が投げられる「事件」が起こりました。その後、イスラエル軍は、検問所付近にいたパレスチナ人の若者たちを銃撃し、1人が重体となり後日亡くなりました。イスラエル軍の報道官は「犯人とみられるパレスチナ人と仲間を銃撃した」と説明しました。

 「犯人」なら射殺していいわけでもないし、「犯人とみられる」とは「犯人ではないかもしれない」ということです。私も毎回通る検問所のできことですし、やりきれない気持ちになりました。

石けん工場のマジュタバさんの話

 「政治的な状況は、とても悪い。安全も平和もどこにもなく、危険と恐怖がある。特に工場近くの検問所の存在が問題だ。このひどい状況が早く終わることを願っている。」「石けん工場の仕事は今まで通り。一生懸命働いているから、いくつか成果はあがっている。よりいい石けんを作っているし、もっと売れる期待している」

 メールするときには、前後に、家族はどう?とか、お互いにあれこれ書きます。「こっちは雪」と書いたら、「いいね! ナーブルスでも山の方でちょっと降らないかな、と待っているところ」という返事でした。ちょうどパレスチナも大荒れの天気のときです(その後、大雪になったというニュースを聞きました)。

 パレスチナでは、雪は何年かに一度降る、という程度です。先日、シンディアナのハダスさんと電話で話したときにも「いま大雪中」と話したら「美しいでしょう!」と言われました。

 新潟と宮城で暮らしてきた私には雪は珍しくなく、雪がない方が変な感じですが、甲府から見る富士山や南アルプスの雪景色は美しいと感じます。

イドナ村(周辺)のニュース

 イドナ村は、ヨルダン川西岸地区南部のヘブロン地域にあります。ヘブロンは、パレスチナ南部最大の都市で商業の町です。エルサレムに住み長年イドナ村女性組合を支援している水本敏子さんは、「ヘブロンは日本で言えば大阪みたいな感じ」と言っていました。イドナ村女性組合のスタッフは、ヘブロンで生地や糸を買うことが多いです。

 しかし、このヘブロンは、街の真ん中にユダヤ人入植地がある、というパレスチナの中でも特殊な町で、常に緊張の高い町でもあります。イスラエル軍による攻撃や逮捕が多い場所です。

 10月、11月には、ヘブロンの中心部や、ベツレヘム-ヘブロンの道路などが封鎖され、パレスチナ人だけでなく、外国人も通れない状況が続きました。外国人の人権活動家も逮捕されました。至る所にイスラエル軍兵士がいて、車を止めて尋問していたため、移動が困難な状況だったそうです。

 通常は、イドナ村女性組合のスタッフがベツレヘムに商品を運び、ベツレヘムからエルサレムに荷物を送るサービスを頼みます。そして、エルサレムから日本に航空郵便で送っています。道路封鎖のときはこういう移動もできません。

 水本さんや、日本のNGOのエルサレム駐在スタッフの方の報告を聞くと、東エルサレム(パレスチナ側)も、あちこちで道路封鎖があり、イスラエル軍兵士や警察がいて、通行人を片っ端から尋問して、という状況だったようです。

 こんな状況ですが、秋から刺繍製品がよく売れているので、追加注文を出すことができています。皆さま、ありがとうございます!

 こんな状況では、男性が働きに出かけるのも難しかったと思いますので、刺繍製品による女性たちの収入は貴重です。

 

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投稿日:2016年02月24日(水)
この記事のURL:http://www.paleoli.org/?eid=133