9月からオリーブ石けんが新しくなります。

背景がわかる良質な商品をお届けします。

パレスチナ・オリーブでは、素材の質や効能はもちろん、
誰が、どんな状況で、どういう方法で作ったものなのかといった製造背景をクリアにしています。
だから安心。だから美味しい。だから、自信を持ってオススメできる商品ばかりです。

生産者パートナーと協力し、ともに生きる
誰もが大切にされる社会を作っていきます。

パレスチナ・オリーブは、パレスチナ北部のガリラヤ地方(1948年からイスラエル領)のオリーブオイルなどの食品、ヨルダン川西岸地区(パレスチナ自治区)ナーブルスのオリーブ石けん、ヨルダン川西岸地区(パレスチナ自治区)イドナ村の刺繍製品を扱っています。

実際に食べて使って納得したものを輸入し、現地を訪問・交流しながら活動しています。

イベント

『ぜいとぅーん』57号 ガリラヤのシンディア ナニュース

『ぜいとぅーん』57号 2015年8月27日発行

受賞

 これまで何回かロハのオアシス・プロジェクトのオリーブ林について書いてきました。シンディアナの共同事業の一つで、イスラエル軍から取り戻した土地を整地し水をひいて、2010年にオリーブを植樹したオーガニック林です。この畑からのオリーブオイル(バルネア種)が、イタリアで行われた有機エキストラヴァージン・オリーブオイルの国際コンペBIOLでエクストラ・ゴールド・メダルを受賞しました! みんなで荒れ地を整備していった苦労話から聞き、私も何度も訪問している場所なので、嬉しく思いました。

 シンディアナは最初に、日本、ドイツに出荷し、その後旧IFAT(現WFTO、世界フェアトレード機構)に加盟してヨーロッパに売り先を求め、近年アメリカでも販売が始まりました。いま、韓国、台湾にもシンディアナのオリーブオイルが届いています。

新しいビジターセンター

 シンディアナのビジターセンターがコフル・マンダ村から、コフル・カナ村に移転しました。コフル・カナ村の事務所倉庫の上階を借りて、素敵な場所をつくったのです! (表紙写真)

 これまでのビジターセンターは、カゴ作りのセミナーや生産、アラビア語・ヘブライ語のコース、訪問者の受入れなどに使われてきました(コフル・カナ村の倉庫はボトル詰めなどを行う工場なので、衛生管理上、グループ訪問者を迎えることはできません)。

 今度は、いままでの活動に加え、シンディアナの商品や他グループの生産物の販売、オリーブオイルのテイスティングができる場所、ツアー観光客にも寄ってもらえる場所にしようと計画しています。村の観光・産業の発展につながる形で考えていて、村の担当部局、村議会のメンバー、ビジネスパーソンたちとの会合も持っています。

(コフル・カナ村はナザレに近く、イエス・キリストが水をワインに変えたという「カナの奇跡」の場所で古い3つの教会があるため、教会への巡礼客・観光客は多い。クリスチャンとムスリムが暮らしています)

 既に、訪問団の受け入れなどを始めていますが、夏休み明け、9月に本格オープンです。訪問グループは、国内からも国外からもあります。ユニークなところでは、ユダヤ系アメリカ人とハイファのユダヤ系イスラエル人の若者のグループがこのビジターセンターを訪問したこともあります。

*ハイファはイスラエル北部の町で、ユダヤ人とパレスチナ人が住んでいます(地区はおよそ分かれています)。

コフル・カナ村での家屋破壊

 4月上旬、村外れの家が壊されました。夜中の2時半に多数のイスラエル警察が、タレク・ハティーブさんの家に来て、家族を追い出し、大型重機で家を破壊したそうです。タレクさんは、仕事は建設作業員で、妻と幼い二人の子どもと家に住んでいました。屋根を付けたいと何年もお金を貯めていたそうです。

 この家は村の計画境界線から数メートルはみ出していて、2年前に破壊命令を受け取っていました。その後、ハティーブさん家族と村の支援者は、破壊命令撤回を求める手続きを行い、破壊命令には理由がないということで、撤回が決まっていました。ところが、正式に破壊撤回の手続きが行われる前に、強制執行されてしまったのです。理不尽この上ありません。

 これはハティーブさん家族だけの問題ではない、と、村が募金を呼びかけ、家の再建資金を提供するそうです。

 しかし、このようなことは、東エルサレムを含むパレスチナ被占領地、イスラエル内のパレスチナ地域(ガリラヤ地方、ワディ・アーラ地方、ネゲブなど)各地で、毎日のように起きています。

 パレスチナの村や町は人口が増えているので、住居を増やしたいけれど、イスラエルの許可は出ない。やむなく許可なしに家を建てると壊される。一方、ユダヤ人の町や入植地は「人口の自然増」を理由に、パレスチナの土地を奪って拡大し続けています。

石けん工場(周辺)ニュース

 7月31日未明、イスラエル人入植者が、ナーブルス近郊、ドゥーマ村の民家に火炎瓶を投げ込み、1歳半の幼児が死亡、4歳の男の子と両親も重体となりました(お父さんは後日死亡)。このような犯罪は頻繁に起きているのですが、今回は小さな子が犠牲になったことで、各国、国連からだけなく、イスラエルのネタニヤフ首相からも非難の声が上がりました(犠牲者の年齢にかかわらず、ひどいことだと思いますが)。そして、パレスチナ、イスラエル各地で抗議デモが行われました。

ナーブルスの状況

 ナーブルスの石けん工場のマジュタバさんに、話を聞きました。

* * *

 ナーブルスはこの事件のあと、実際に厳しい状況にある。検問所が繰り返し封鎖されるだけでなく、パレスチナの若者とイスラエル兵の衝突が頻繁にある。

(註:「衝突」は、パレスチナの若者が検問所、イスラエル軍ジープや戦車に石、ときには火炎瓶を投げ、イスラエル軍が催涙弾や実弾を撃つ、逮捕するということが多いです。)

 イスラエル人入植者によって、本当に不安定で危険な状況にある。入植者は武装しているが、コントロールされていない。彼らは、パレスチナ農民に暴行し、家や財産を破壊し、多くの森林や農地を焼き討ちしている。そして、幹線道路でパレスチナ人を脅し、勝手に自分たちの検問所をつくり、人々の通行を阻止する。

 想像して欲しい。

 これらの災難が、どれだけパレスチナ人の生活、とくに社会経済分野に影響するか。

* * *

 石けん工場は順調だ、と言っていましたが、どんなに仕事を頑張ろうと、占領事情に左右されてしまう現実があります。

 国際法上、占領地(パレスチナ)の住民を守ることは占領者(イスラエル)の責任ですが、イスラエル軍が守っているのは、パレスチナ住民ではなく、イスラエルの入植者です(占領地の土地を奪い、現状を変更する、入植すること自体も、国際法違反ですが)。武装しパレスチナ人を襲うようなヘイトクライムを行う入植者が野放し、というのは、本当にパレスチナ人にとっては恐怖だと思います。それでも、いいモノをつくって売っている人たちは元気、と感じます。

 

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投稿日:2016年01月16日(土)
この記事のURL:http://www.paleoli.org/?eid=126