新シーズンのオリーブオイルとザアタルが入荷しました!

背景がわかる良質な商品をお届けします。

パレスチナ・オリーブでは、素材の質や効能はもちろん、
誰が、どんな状況で、どういう方法で作ったものなのかといった製造背景をクリアにしています。
だから安心。だから美味しい。だから、自信を持ってオススメできる商品ばかりです。

生産者パートナーと協力し、ともに生きる
誰もが大切にされる社会を作っていきます。

パレスチナ・オリーブは、パレスチナ北部のガリラヤ地方(1948年からイスラエル領)のオリーブオイルなどの食品、ヨルダン川西岸地区(パレスチナ自治区)ナーブルスのオリーブ石けん、ヨルダン川西岸地区(パレスチナ自治区)イドナ村の刺繍製品を扱っています。

実際に食べて使って納得したものを輸入し、現地を訪問・交流しながら活動しています。

イベント

『ぜいとぅーん』56号 訪問報告:独立労組「マアン」の活動

『ぜいとぅーん』56号 2015年3月10日発行

入植地のアルミニウム工場

 組織・会計などは完全に独立していますが、シンディアナとマアンのスタッフは協力して活動しています(マアンはイスラエルの農場で働くパレスチナ女性の支援などにも取り組んでいます)。

 イスラエル内とエルサレムのパレスチナ人労働者のために長く活動してきたマアンは、近年、ヨルダン川西岸地区にあるユダヤ人入植地の工業地帯で働くパレスチナ人労働者への支援も広げています。入植地もそこでの工場操業も国際法違反ですが、そこで働かざるを得ないパレスチナ人労働者の権利は守らなければなりません。

 私は今回、アルミニウム工場で働く人たちとマアンのミーティングにお邪魔しました。

 ミショール・アドミーム工業地帯は、エルサレム近郊のユダヤ人(イスラエル人)入植地マアレ・アドミームに付随しており、つまり、この工業地帯にあるのは全てイスラエルの会社です。ここでは約7,000人のパレスチナ労働者が働いています。2007年のイスラエルの最高裁判決では、入植地で働く労働者もイスラエルで働く労働者と同等の労働条件、権利を持つとされていますが、実際には全く守られていません。

 アルミニウム工場でも、年金など社会保険がない他、適当な理由で罰金を取られる、残業代を減らされる、職能アップの機会がない、交通費が不十分などに対する不満を会社に伝えましたが、会社は解決を拒否しました。このため、65名の労働者のうち31名がマアンに加わりました。しかし、会社はマアンを労組として認めず団体交渉をすることを拒否しています。しかし労働者には「組織する権利」があります。提訴も視野に入れ、ミーティングでは多くの質問も出て、予定の時間を過ぎても熱心な話し合いが続いていました。

 ミーティングは工業団地の入り口にあるカフェで行われました。アルコールを飲まないアラブ諸国では、アルギーレ(水タバコ)も吸えるカフェが交流の場です。また、工場の建物の中でミーティングを持つことを会社が認めていないという事情もあります。

「検問」の強化

 昨年末から、ミショーレ・アドミウム工業地帯の入り口での「検問」が厳しくなり、労働者は毎朝、列をつくって並んでいます。労働者は会社のバスや乗り合いタクシーなどで通ってきますが、工業地帯の入り口でいったん降車し、労働許可証を見せ、金属探査機などによるセキュリティ・チェックを受けます。朝の6時半に2千人が並んでいるというような状況です。

 そして、この検問によって工場に遅刻すると、その分、給与がカットされたり、罰金が課されたりします。

 これらはイスラエル軍による検問所のチェックではなく、工業地帯の商工組合が契約しているセキュリティ会社による「検問」です。ちなみに、労働許可証は過去にイスラエルによる「逮捕歴」がないかなど、徹底してチェックされた人にのみ出ています。

東エルサレムの行政サービス、社会保障

 マアンは、東エルサレムのショファート、コフル・アカブ、ベイト・ハニーナ地区でも新たな活動も始めています。

 東エルサレムはイスラエルが併合を宣言しており、ヨルダン川西岸地区のパレスチナ人とは違う「エルサレムID」を持ち、基本的に、パレスチナ自治政府ではなく、イスラエルの行政サービスを受けています(実際はかなり複雑です)。さらに分離壁がこれらの地区を分断し、状況が複雑になっています。東エルサレムだけれど分離壁の向こう側(ラマッラー側)になった地域があり、ここの住宅が安いことで移住者も増え、エルサレムIDを持つが分離壁の向こう側に住む人が30万人いるのです。

 いま、この住民たちがイスラエルの社会保障も受けられないでいるので、マアンが相談を受けたり、申請を手伝ったりしています。マアンは、いま、ショファート難民キャンプの住民であるパレスチナ人スタッフと一緒に活動しています。昨夏は、ショファート地区の少年がユダヤ人入植者に殺されて以降、激しい抗議行動とイスラエル軍の「衝突(攻撃)」があったのですが、マアンのスタッフはその脇を通って、通常通り活動していたそうです。マアンのエルサレム事務所の二人のスタッフはユダヤ系イスラエル人です。その二人が緊張の高かった昨夏〜秋にショファート難民キャンプで活動するのに困難はなかったのかと尋ねましたが、難民キャンプのみんなは二人をよく知っているのでトラブルはなかった、ということでした。

 いま、イスラエルではユダヤ人からの(イスラエルに住む)パレスチナ人へのヘイトスピーチ(民族差別発言)が増え、パレスチナ人からユダヤ人への反発も高まっています。それでも、みなは、人を、活動をきちんと見ているのだな、と感じました。シンディアナにもユダヤ人スタッフがいるので、村で反発が出たりしないだろうか、と心配もしていたのですが「10年ここで活動してきているので問題は起きていない」と言っていました。

 

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投稿日:2015年05月23日(土)
この記事のURL:http://www.paleoli.org/?eid=114