9月からオリーブ石けんが新しくなります。

背景がわかる良質な商品をお届けします。

パレスチナ・オリーブでは、素材の質や効能はもちろん、
誰が、どんな状況で、どういう方法で作ったものなのかといった製造背景をクリアにしています。
だから安心。だから美味しい。だから、自信を持ってオススメできる商品ばかりです。

生産者パートナーと協力し、ともに生きる
誰もが大切にされる社会を作っていきます。

パレスチナ・オリーブは、パレスチナ北部のガリラヤ地方(1948年からイスラエル領)のオリーブオイルなどの食品、ヨルダン川西岸地区(パレスチナ自治区)ナーブルスのオリーブ石けん、ヨルダン川西岸地区(パレスチナ自治区)イドナ村の刺繍製品を扱っています。

実際に食べて使って納得したものを輸入し、現地を訪問・交流しながら活動しています。

イベント

『ぜいとぅーん』51号 ガリラヤのシンディアナ・ニュース

『ぜいとぅーん』51号 2013年6月20日発行

 シンディアナにとって、春は毎年大忙しの時期です。まずは、もちろんオリーブオイルのボトル詰めと出荷。それが一段落すると、3月上旬の国際女性デー、下旬の「土地の日」、と続きます。

オアシス・プロジェクト3周年

 これまでも「土地の日」前後に企画が行われてきましたが、ここ数年は、オアシス・プロジェクトの行われているロハでお祝いをかねてやっています。今年も4月半ば、3年前に苗木を植えたオリーブ林で、ユダヤ系とパレスチナ系のイスラエル人ボランティアが約100人集まりました。子どもたちも一緒です。まずは、みんなで草取りなどの作業をし、周辺に住むマアン(イスラエル企業で働くパレスチナ人のための労働組合)のメンバーがつくったご飯をみんなで食べました。その後、地域の状況や環境を学ぶワークショップを行いました。

 アーラ村に住むワージャさんは「(みんなでこのようなプロジェクトを育てていくためにも)ワディ・アーラ地方に来て、人々と知り合い、この風景を楽しんでください」と話したそうです。

 パレスチナの春は野の花も咲いて本当に美しい季節。オリーブ林は広大な丘陵地帯にあります。新シーズンのオリーブオイルが届く直前というタイミングなので、一度もこのイベントに参加したことがないのですが、来年こそ!と思います。

オアシス・プロジェクト
(これまで通信では「ロハ・プロジェクト」という名前で紹介してきました)

 イスラエル軍から取り戻した土地に、近代的で灌漑したオーガニックのオリーブ林を作ろうというガリラヤのシンディアナのプロジェクト。ワディ・アーラ地方にあります。ガリラヤ地方より南にありヨルダン川西岸地区に接している地域で、ガリラヤ地方とともにイスラエル内でパレスチナ人が多く住んでいる地域です。ここ数年、私たちにオリーブオイルを出荷しているユーニスさんのアーラ村もワディ・アーラ地方にあります。

【土地の日】
 1976年3月30日、ガリラヤ地方の大規模な土地没収が発表され、抗議行動の際にパレスチナ人6人がイスラエル軍に殺されました。毎年3月30日は、土地収奪への抗議と、内外のパレスチナ人の連帯を呼びかける集会やデモが各地で行なわれます。

世界女性デー

 今年も、平等な権利、(社会保障と労働条件が整った)きちんとした仕事、地域の女性たちの連帯を求めるアピールが、ナザレ(ガリラヤ地方のパレスチナの町)とテルアビブで行われ、シンディアナの女性たちも、労働団体の女性たちと一緒に参加しました。マアンのメンバーは、それぞれ、アラビア語・ヘブライ語・英語を併記したプラカードを手作りしていました。

オリーブオイルのテイスティングワークショップ

 ボトル詰めなどシンディアナの倉庫で働く女性たちが、ヨルダン川西岸地区(パレスチナ自治区/被占領地)の女性たちと一緒に、オリーブオイルのテイスティングのワークショップに参加しました。おいしいオリーブオイルのためには品質管理がとても重要ですし、働く女性たち一人一人が、何が高品質のオリーブオイルなのか改めて学ぶことは重要だと思いました。また、分離壁が建設されて以来、それまで普通に行われていた、ガリラヤ地方やワディ・アーラ地方とヨルダン川西岸地区の行き来は難しくなりましたので、その意味でもこのようなプロジェクトは貴重です。

マアンの活動

 シンディアナのスタッフと話をしているとき「シンディアナで働いている女性たちが普通と思ってはダメ」と、時々釘をさされます。他の人たちはこのような恵まれた環境(労働者として当たり前の環境ですが!)では働いていない。ユダヤ系のイスラエルの会社に雇われている普通のパレスチナ労働者は、最低低賃金以下で社会保障もない状態で長時間働いている(もちろん労働法違反)。かつ、仕事があったりなかったりの不安定雇用です。

 だから、雇用を求め、労働条件を改善していくマアンの活動は、ある意味、シンディアナの活動と車の両輪です。マアンは、イスラエル内とエルサレムのパレスチナ労働者のために長く活動してきましたが、近年は、ヨルダン川西岸地区にあるイスラエルの工業地帯で働くパレスチナ労働者とも一緒に活動しています(もちろんこれらの工業地帯はそれがあること自体国際法上違法な訳ですが、労働条件を改善することは必要と思います。今後の通信でもう少し状況をお知らせしたいと思います)。

石けん工場 ニュース

石けん工場マジュタバさんのお父様の逝去

 アドナーン・ティベーレさんが81歳で亡くなりました。約20年前に息子のマジュタバさんに工場を任せた後も、お父様は、毎日、見守るように、石けん工場に通っていました。だから、私も工場を訪問する度に、お父様に会っていました。おしゃべりではありませんでしたが、いつも工場を見守るように座っていました。半年前に会った時もお元気そうな様子でしたので、急なことを聞いて驚きました。

 15年前マジュタバさんが、ヴァージンオリーブオイルで石けんを作ろうとした時、「難しくて無理だ」と反対していたそうです。でも、前回の訪問時、スハさんは「マジュタバさんが高品質な石けんを作り、そして販売も広げたことをお父さんはとても喜んでいる」と言っていました。マジュタバさんはよく「(様々な種類の石けんを作ったり)石けん作りを発展させたのは自分だけれど、石けんの基本的な作り方・技はまだ父に学ぶことがあるのだ」と言っていました。

 イギリス委任統治期のパレスチナに生まれたアドナーンさん。たくさんのことを体験し見聞きしてきたことでしょう。もっと話をいろいろ伺っておけば良かったといまになって思います。

 

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投稿日:2013年09月26日(木)
この記事のURL:http://www.paleoli.org/?eid=102