9月からオリーブ石けんが新しくなりました。

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背景がわかる良質な商品をお届けします。

パレスチナ・オリーブでは、素材の質や効能はもちろん、
誰が、どんな状況で、どういう方法で作ったものなのかといった製造背景をクリアにしています。
だから安心。だから美味しい。だから、自信を持ってオススメできる商品ばかりです。

生産者パートナーと協力し、ともに生きる
誰もが大切にされる社会を作っていきます。

パレスチナ・オリーブは、パレスチナ北部のガリラヤ地方(1948年からイスラエル領)のオリーブオイルなどの食品、ヨルダン川西岸地区(パレスチナ自治区)ナーブルスのオリーブ石けん、ヨルダン川西岸地区(パレスチナ自治区)イドナ村の刺繍製品を扱っています。

実際に食べて使って納得したものを輸入し、現地を訪問・交流しながら活動しています。

イベント

『ぜいとぅーん』37号 ガリラヤ地方とエルサレムの「ユダヤ化」

パレスチナ・オリーブ通信『ぜいとぅーん』37号
2009年8月7日発行

ガリラヤ地方と東エルサレムの「ユダヤ化」

パレスチナの地にユダヤ人が組織的に入植し、先住アラブ人(パレスチナ人)を追放することで1948年に建国されたイスラエルは、現在もなお「ユダヤ化」を押し進める民族差別政策を実行しています。

ガリラヤ地方

とくにイスラエル北部のガリラヤ地方は、建国前年の1947年国連分割決議でも「アラブ国家側」に割り当てられていたほどで、建国直後の第一次中東戦争によって侵略されイスラエル領に併合された地域であるため、現在でも地域人口の大半がアラブ人となっています。「ユダヤ人国家」を自任するイスラエルにとっては、このままでは国内の「異国」となりかねません。そこで建国直後から、ガリラヤ地方へのユダヤ人「入植地」建設と同時に、地元アラブ人の生活基盤と産業の発展が阻害されてきました。

シンディアナの活動も、こうしたアラブ人差別政策に抵抗することを大きな目的にしてきました。

しかし、イスラエル政府による「ガリラヤのユダヤ化」計画は、次々と出てきます。2009年7月に住宅省が公表した計画は、ナザレ近郊に、大規模なユダヤ教超正統派のコミュニティを建設するという驚くべきものです。そもそもナザレは、アラブ人(キリスト教徒とムスリム両方)の街で、現在人口約7万人、イスラエル内のアラブ・パレスチナ最大の町です。しかし、すでに隣接するように、ナザレ・イリットというユダヤ人用の新興住宅地が人工的に建設されていました。ところが、人口増加のため、旧来のナザレ地区からナザレ・イリットにもアラブ人が居住するようになってきたこともあって、住宅相のアリエル・アティアスが「アラブ人の拡散を阻止しなければならない」と危機感を表明し(この住宅相はユダヤ教超正統派の政党シャスの議員で、今度のネタニヤフ右派内閣のなかで突出した反アラブ的スタンスで知られる)、この計画へと発展しました。

この計画の狙いは、子だくさんでも知られる超正統派のコミュニティをつくることで、ユダヤ教文化を浸透させガリラヤ地方のアラブ色を弱めると同時に、ユダヤ人口を急速に増やすところにあります(超正統派夫婦の平均出生数は8人)。まず来年度に3000軒の住宅を建て、最終的には2万軒を数年内に建てることが目標とされています。すなわち実質、人口10万人規模のユダヤ人の都市を、ガリラヤ地域に新たに誕生させるという巨大プロジェクトなわけです。

東エルサレム

もう一ヶ所、ユダヤ化計画が猛烈に押し進められているのが、1967年の第三次中東戦争でイスラエルに占領され、80年に一方的併合が宣言された東エルサレムです(国際的には併合は認められていない)。すでにイスラエル領となっていた西エルサレムと統合されつつ、東エルサレムは「大エルサレム計画」によって、次々と大規模なユダヤ人入植地に包囲されてきました。

現在、テルアヴィヴとエルサレムを結ぶ路面鉄道が建設中ですが、その路線がパレスチナのヨルダン川西岸地区の一部を通過し、東エルサレム郊外のユダヤ人入植地を経由しているため、入植地のインフラ強化になるとともに線路建設によって、周辺パレスチナ人の土地が収奪されたり、生活圏が分断されたりしています。

さらに近年際立っているのは、東エルサレムの中心部、旧市街の内外の土地や建物を、強引にエルサレム市当局やユダヤ人不動産業者が買収して、ユダヤ人用の居住地や商業地や公共施設としてしまうことです。近年でもっとも大きなものでは、旧市街南側のシルワーン地区で、「不法建築物」という名目で80軒以上ものパレスチナ人の住居に破壊命令が出されたケースです。人口が増えているにもかかわらず市当局が許可を出さないためにやむなく「不法」で新築ないし増改築がなされるわけですが、これに対して新都市開発計画のために一斉に破壊命令が出されました。現在係争中です。

また2009年6月のニュースでは、東エルサレムの中心的繁華街で、旧市街でも最大のダマスカス門からほど近い場所にある市場や幼稚園を撤去して、エルサレム市当局主導で、ホテルとショッピングセンターの大規模な複合施設を建設する計画がぶち上げられているとのことです。いまでは、東エルサレムを中心から「ユダヤ化」していく決定的な段階に入りつつあります。

(早尾)

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投稿日:2009年09月09日(水)
この記事のURL:http://www.paleoli.org/?eid=39