日本オリーブオイルソムリエ協会主催の国際コンペで銀賞を獲りました!

オリーブオイル 石けん サラダ オリーブオイル工場 オリーブの林

背景がわかる良質な商品をお届けします。

パレスチナ・オリーブでは、素材の質や効能はもちろん、
誰が、どんな状況で、どういう方法で作ったものなのかといった製造背景をクリアにしています。
だから安心。だから美味しい。だから、自信を持ってオススメできる商品ばかりです。

生産者パートナーと協力し、ともに生きる
誰もが大切にされる社会を作っていきます。

パレスチナ・オリーブは、パレスチナ北部のガリラヤ地方(1948年からイスラエル領)のオリーブオイルなどの食品、ヨルダン川西岸地区(パレスチナ自治区)ナーブルスのオリーブ石けん、ヨルダン川西岸地区(パレスチナ自治区)イドナ村の刺繍製品を扱っています。

実際に食べて使って納得したものを輸入し、現地を訪問・交流しながら活動しています。

イベント

22号(2005年11月1日発行)
  1. ウィンターギフトセットのご案内
  2. 「ガリラヤのシンディアナ」ニュース

    早い地域では、オリーブの収穫が始まりました。ガリラヤは北部に位置しますので、11月〜12月にかけて収穫します。オリーブは1年おきに収穫の多い年と少ない年を繰り返します。そして今年は少ない年です。

    シンディアナでボトル詰め等をして働いているサーミヤさんは、静かで落ち着いた雰囲気の新倉庫で働きながら、「ここは自分の場所で、誰からも支配されていない、と感じる。お金だけでなく、社会に貢献している。(ハアレツ英語版11/24号)」と言っています。11月末にシンディアナを訪問し、次号で報告します。

    シンディアナは農業団体ですが、アル・バカー・センター(子どもの教育を支援)やマアン(WAC、労働者を支援)と協力して活動しています。連携していることで、広がりのある活動になっているのです。

    アル・バカー・センターは、毎年サマーキャンプを行なっています。イスラエルの学校では学べないパレスチナの歴史や文化を学ぶことが目的の一つです。今年は、ヤーファ、ナザレ、ウンム・ル・ファヘムで、合計120人の子どもたちと、45人のユース・ボランティアが参加しました。

    センター等の活動に参加している子どもたちや、マアンの家族がキャンプの主な参加者ですが、希望者が多くこのような活動が求められていることを実感したそうです。

    今年は「歴史の中の労働者」がテーマ。実際にモノを作ったり料理を作ったりしながら演劇をするなど、工夫されたプログラムで子どもたちも楽しみました。

     

    ナーブルス石けん工場

    いまは、ラマダーン(断食月)で、1年で一番華やかで楽しい季節です。電話したとき、マジュタバさんは、ちょうど子どもたちと一緒にラマダーン用のお菓子を買うところでした。

    前号の通信でお知らせした通り、軍事封鎖のために5年間行くことができなかった石けん工場をやっと操業しました。

    「今までは、小さな工場を間借りして石けんを作っていたけれど、今度は石けん工場用だから広いし、より清潔になったし、石けんを作りやすくなった」など嬉しそうに話してくれました。「足りないのは仕事(注文)だけ」と。この石けん工場からシンディアナへの出荷数は増えていますが、パレスチナの地元市場への販売が停滞したままなのです。封鎖で出荷が困難な上に、長引く占領でパレスチナ全体の経済状況が悪化、購買力が低下しているなどの複数の要因が重なっています。3〜4人の職人さんが、1週間に3日ほど働くだけの状況が続いています。

    10月16日以降、約半年ぶりにヨルダン川西岸地区で大規模な封鎖が行なわれています。検問所は、特別な許可証がないと、個人も商品も通過できません。マジュタバさんも、新工場に行くことはできるけれど、他の町に商品を出荷できない状況です。

  3. お料理コーナー
  4. 山形国際ドキュメンタリー映画祭から
    -パレスチナ関連の映画の紹介-

    ミシェル・クレイフィ/エイアル・シヴァン監督『ルート181』

    前号でも紹介しましたが、山形国際ドキュメンタリー映画祭で最優秀作品賞を受賞したこの作品は、映画祭前から国際的に注目を集め高い評価を得てきた。パレスチナ人監督クレイフィと、イスラエル人監督シヴァンの共同製作。「ルート181」とは、1947年の国連のパレスチナ分割決議181の地図上の分割線のこと。この映画で2人は、そもそも「イスラエル建国」とは何だったのか、「ユダヤ人国家」とは何かを根本的に問い返そうとしています。

    映画祭直後に東京で『季刊前夜』主催により3ヶ所で上映会が行われました。フィルムが山形の事務局に残りますので、今後も断続的に各地で上映会が持たれることが期待されます。また、上映運動にあたって、『前夜』が紹介本を刊行しました。『季刊前夜別冊:ルート181』(影書房発売)。歴史的・地理的な背景やこの映画が持つ意義について知るには必読の一冊です。

    詳しいサイトができました。

     

    ルーシー・シャツ/アディ・バラシュ監督『ガーデン』

    この映画が描いているのは、イスラエル・テルアヴィヴ郊外で男娼をしている十代のパレスチナ人の少年2人。一人は東エルサレム出身のドゥドゥと、もう一人は西岸出身のニノ。ニノは以前父親とぶつかり家出をしたときに、西エルサレムのユダヤ人の家にかこわれていたことがあり、そのために「スパイ」の嫌疑をかけられパレスチナ自治政府により投獄されていたのを、2002年のイスラエル軍の侵攻に乗じて脱獄、イスラエル側に逃げ込んできました。しかし、イスラエル内でも保護を受けられるわけでもなく、生き残りのために男娼と麻薬の密売をしています。

    そのニノと路上抗争でケンカをしたことで親友となったドゥドゥもまた同じく男娼としてまた密売人として生きていますが、彼は出身の東エルサレムがイスラエルに「併合」をされてしまったために滞在身分が比較的安定しています。そのためドゥドゥがやや兄貴分として、パレスチナ送還に怯え少年院に出入りをするニノを叱咤します。この二人の背景を理解するには、それこそ解説本一冊を要するほどの複雑な問題があり、それが集約されているこのドキュメンタリー映像はそれを単純化していないところがすばらしかった。

    監督は舞台挨拶で、「これは政治ではなくヒューマニズムだ」「彼らはイスラエルに自分からやってきた」と言いました。

    しかし、想像されるイスラエルでの観客の受け止め方を考えると、問題がなくもない。おそらく監督もこの映画を観るイスラエル人も、「良心的穏健派」と自任することでしょう。自分自身が差別する側にあるという自覚がないままに。

    この子たちのその後は?この子たちの家族は?パレスチナ側での取材はできなかったのか?

    いろいろ考えさせられる映画でした。(早尾貴紀)

  5. 編集後記
投稿日:2005年11月01日(火)
この記事のURL:http://www.paleoli.org/?eid=214